2023年02月15日一覧

「きたない!」お父さんの反撃とその結果

世の中のお父さんが娘の口から一度は必ず聞く言葉の一つに「お父さん、汚い!」である。たぶん、どんなに仲良い親子にもあることだと思うし、言葉にしなくても娘は心の中で思っていることだろう。 娘に汚いと言われると何とも悲しい、悔しい気分になる。ことあるごとに「汚い」と言われるのはつらいことだ。トイレから出ると必ず「お父さん、ちゃんと手を洗ってよ、汚ないから」「お父さん、私の布団さわらないで、汚ないから」。 当の本人は全く汚いとは思っていない。 そもそも、汚いと言われるが何が汚いのだ?お前とおれは何処がどう違うというのだ? 確かにお父さんはお風呂に入らない日もある。仕事が忙しくて疲れて遅い時間に帰ってきた時や会社帰りにー杯やって酔っぱらって帰ってきた時などはお風呂に入る気力もなくすぐに寝てしまう日もある。 だけど、お風呂に一日入らないとどれだけ汚くなると言うのだ!トイレの後に手を洗わないとどれだけ汚ないと言うのだ! 口惜しいし、これはー度ハッキリさせなあかんな。と関西弁で力みながらトイレ後手洗い要求理由を調べてみることにした。 (食事中の方、ごめんなさい。)、大便はトイレットペーパー越しに間接時に触れたときに紙の目よりも小さい大腸菌が目を通過して手につくそうだ。 どのくらいの数かというと、 数百万の単位ですよ!何十とか何百とか何千とか、そんな小さい個数じゃないよ。 調べているうちに、本当に「汚なくない」のか?と思いはじめた。ただ、お父さんだけじゃなく人間全員が本当は汚ないんじゃないか?勿論、娘も例外ではない。お父さんが汚ないことは甘んじて受け入れても良いが、「お前だって汚ないんだから自分は汚くない体でお父さんのことを汚ないと言うのはヤメロ!」と言いたい。

ちょっと違う観点の話をしよう。 一説によると、種の保存の観点より娘は父親のことを「汚い」「臭い」と感じる様に造られているらしい。近親で子孫を残すことが種の保存に不利になることを長い年月をかけて学習し、それを避ける様にプログラムされているというのだ。 そういうこともあるかもしれないが、家族から、しかも可愛い娘から「汚い」と言われるのは流石に辛い。 トイレは毎回大きい方ではない。小ならば特に何に触れることもなく(これは人それぞれに方式が違うらしいのですが)、触れる方式の方でも体の一部に触れるだけですから、特に汚いバイ菌が手に着くこともない。

とうとう、反撃のXdayがやってきた。娘とランチをした後、この話をする機会がやってきたのだ。

娘にお父さんは汚なくないことを、というより、お父さんとお前が汚なさに関しては大差ないことを先のバイ菌理論で説得するのだ。

父:「ちょっとここにおいで。お前はお父さんを汚ないと言うが、何を根拠に言っているのだ。」

娘:「だって汚ないんだもん。お風呂に入らなかったり、トイレの後に手を洗わないし。」

ふっふっふ!かかったな。そのストーリーはまさにバイ菌理論の餌食となるのだ。

父:「知っているかい?人の体にはそもそもバイ菌が沢山いるよね。特に多いのは大腸菌というヤツなんだよ。勿論お父さんにもいるしお前にもいるよ。では、どのくらいの数がいるか知っている?」

娘:「・・・・」

父:「数百万個いるらしい。」

娘:「・・・・」

父:「君はお父さんのことを汚いと言うが、君にだって黴菌は沢山くっ付いているはずだ。だから君とお父さんの汚い度は差ほど変わらないのではないのかな。」

娘: 「・・・・、お父さん、」

父:「なんだい?」

娘:「良くわからないから辞書で“汚ない“って調べて見るね。」

父:「・・・・」

うちの子供にはいつも言いきかせているのが、わからなぃことがあったらすぐにその時に調べなさい、である。さすが我が娘、と思いつつ、辞書にはなんと書いてあるかとても気になる。 娘は辞書を本棚から探し出し、「汚い」のページを開き、私の前でその解説を読みあげた。

娘:「汚いとは”触りたくないと感じる状態」 だって!やっぱりあってるじゃん。」

父:「うぐぐぐっ、、、」

父、敢えなく玉砕。